平成21年 第2回 本会議(定例会) 第3日 6月22日


平成21年 第2回 本会議(定例会) 第3日 6月22日

− 質問 −

1.安心、安全に暮らせる地域社会を築くことについて

2.宗谷・穂谷連絡道路について

3.大垣内町3丁目地区の浸水対策について

4.新病院の運営について

5.歴史文化を生かしたまちづくりについて

6.楠葉中之芝地区区画整理事業及び楠葉台場跡の保存活用について

7.住みよいまちづくりについて

8.歩きたばこの制限キャンペーン効果について

9.仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について

10.府道杉田口禁野線及び枚方茨木線の拡幅整備事業について

11.容器包装プラスチックの分別効果と資源化について

12.小堀前副市長の処遇について


− 要望 −

1.宗谷・穂谷連絡道路について

2.地球温暖化を防止について

3.市民病院のいわゆる透析患者の要望

4.枚方宿地区のまちづくり

5.仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について


1.安心、安全に暮らせる地域社会を築くことについて
大塚 光央
府道杉田口禁野線・枚方茨木線の拡幅整備について、お尋ねいたします。
府道杉田口禁野線及び枚方茨木線は、長尾方面、津田方面などから本市の中心部へのアプローチとして重要な道路であります。しかしながら、最も通行量が多い部分で歩道がなく、危険な状態が続いております。この2路線につきましては、大阪府の取り組みと聞いておりますが、現在、用地買収の進捗状況や今後の予定などについて、お尋ねいたします。
  寺農 斉土木部長
府道杉田口禁野線・枚方茨木線の拡幅整備について、お答えいたします。
府道杉田口禁野線については、西禁野東交差点から禁野交差点までの延長約570メートルの区間を、大阪府が平成17年度から道路拡幅整備事業に着手し、本年5月末現在で約70%の用地を取得しております。今年度の工事については、文化財調査を終えた一部区間で側溝や用地境界工事が行われる予定です。次に、府道枚方茨木線については、宮之阪駅北交差点から宮之阪3丁目交差点までの延長約310メートルの区間を、同じく大阪府が平成17年度から歩道整備事業に着手し、本年5月末現在で約90%の用地を取得しております。今年度から、買収済み用地の一部区間で歩道整備工事が行われる予定です。今後、両路線とも用地買収の進捗に合わせて順次整備を進めていただくよう、本市といたしましても要望してまいります。以上です。

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2.宗谷・穂谷連絡道路について
大塚 光央
宗谷・穂谷連絡道路について、お尋ねいたします。
東部清掃工場の建設に関する地元の要望を受けて、宗谷・穂谷連絡道路の整備を市政運営方針に盛り込んでいただいております。要望者であります宗谷2丁目地区は、三陽台という名称の自治会で、清掃工場の建設位置に一番近接しており、当時、自治会総会で建設反対を決議されておりました。当時の東部地域では4カ所が反対、2カ所が賛成、1カ所が態度を表明しないという構図で、反対住民さんが氷室財産区議会議員に立候補するなど、清掃工場建設を阻止する動きが盛り上がっていた時期でございました。そのようなときに当時の三陽台自治会長さんや役員の方々は、市と話し合いを持ち、お互いの利益になるよう取り組んでいこうという姿勢で条件闘争に方針を転換され、何度も臨時総会を開催され、反対決議を下ろしていただいたものです。臨時総会の際には、反対の方々からの怒号が飛び交ったとも聞いております。その反対を下ろす条件の一つが、宗谷・穂谷連絡道路の整備でありました。事業の進捗状況と今後の予定、実現に向けての課題などをお尋ねいたします。
  戸野谷 伸夫公共施設部長
宗谷・穂谷連絡道路について、お答えいたします。
東部清掃工場の建設に際しましては、宗谷2丁目地区を初め、地元の皆様に御理解と御協力をいただき、大変感謝しているところでございます。御質問の宗谷・穂谷連絡道路の整備につきましては、東部清掃工場の建設事業に際し地元よりいただいた御要望でございますので、平成20年度から、事業実施に向けて調査設計を行ってまいりました。整備箇所は、地形的に急峻ながけ面で、相当な高低差がございます。また、がけ面内には三陽台自治会で管理されております集中浄化槽が存在しておりますことから、整備に当たっては、通行の安全性はもとより、集中浄化槽に近接する住宅の安全性を確保する必要がございます。このため、地質調査も実施するなど、慎重に必要な調査、検討を行っているところでございまして、できるだけ早期に整備案として取りまとめてまいりたいと考えております。

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3.大垣内町3丁目地区の浸水対策について
大塚 光央
大垣内町3丁目地区の浸水対策について、お尋ねいたします。
昨年の9月に浸水対策事業に係る補正予算が可決されました。その際に、大垣内町3丁目地区では安居川の水が逆流したので逆止弁や排水ポンプの設置を行うと答弁をいただいておりましたので、何とか来年の梅雨までには完成させてほしいという要望をしておきました。現在の進捗状況や今後の予定などについて、お聞かせください。なお、有山議員に対する答弁にもありましたように、被害の軽減ということを住民の皆さんに理解していただきながら進めていただきたいと思っております。
  池水 秀行下水道部長
大垣内町3丁目地区の浸水対策について、お答えいたします。
昨年の集中豪雨により床上、床下などの浸水被害が発生したことから、その浸水被害の軽減に向け、現在、対策を進めているところです。大垣内町3丁目の浸水対策につきましても、地元住民の皆様の理解と協力を得ながら、少しでも浸水被害が軽減できるよう取り組んでいるところでございます。昨年9月に補正予算措置を行い、実施設計委託とともに逆流防止弁などの改良工事を実施いたしました。引き続き、新たな雨水管の布設とポンプ排水設備工事を進めてまいります。

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4.新病院の運営について
大塚 光央
新病院の運営について、2点お尋ねいたします。

1点目として、新病院で提供する医療について、お尋ねいたします。
新病院の建設事業につきましては、今年度、基本設計に取り組まれます。基本設計ができ上がりますと、もうハード面で大きな変更ができなくなるわけですから、新病院整備実施計画に位置付けられていない役割や機能で、整備しなければならないものがあるとすれば、今、検討をしておかなくてはなりません。さて、私の地元であります枚方第二・枚方小学校区には、人工透析を行っておられる診療所が3カ所ございます。その一つの診療所の皆さんが、枚方市民病院に透析室開設を要望する活動に熱心に取り組んでおられます。4月から5月にかけまして、約4,800人の署名を添えた嘆願書を提出されたと聞いております。また、こうした動きを受け、平成21年4月20日付で、枚方市医師会から市長及び病院長あてに枚方市民病院への透析室開設に関する要望書が提出されたとも聞き及んでおります。これらの要望の趣旨は、人工透析を行っておられる患者さんが他の病気で入院が必要となった際に受け入れてもらえる病院が少ないので、それを解消するために市民病院に透析室を設けてもらいたいということであります。そこで、この要望に対して市民病院ではどう対応されようとしておられるのか、お尋ねいたします。

2点目に、病院の医療スタッフと開設者であります市との間の信頼関係について、これは1回目から大変申し訳ないですけれども、市長にお尋ねいたします。
去る6月13日、泉大津市立病院で院長を含む内科医6人が6月末で一斉に退職するという新聞報道がございました。記事を読みますと、院長人事を巡って市長と院長との間に対立があったのかと推測できますが、詳しいことはわかりません。いずれにいたしましても、問題なのは、こうした対立などで医師が大量に同時退職するような事態が起こると、患者が一番困るということです。過去に他の公立病院でも同じような事態が繰り返し起こっていますので、やはり注意が必要だと思います。特に本市の場合、巨額の費用を投じて新病院の建設を進めるという重要な時期であるだけに、院長を初めとする医療スタッフと開設者である市、とりわけ市長との間のコミュニケーションや信頼関係の確立が重要だと考えますが、市長の見解をお尋ねいたします。
  人見 泰生市民病院事務局長
新病院の運営に関する御質問のうち、透析室の開設について、お答えいたします。
新病院の建設に当たっては、適切な病診連携や病院間の連携のもと、地域におけるネットワークを構築していくことが重要であり、透析室の開設に関する御要望につきましても、そうした観点を踏まえ、院内を初め、さまざまな角度で検討を進めてまいりました。その結果、入院患者の手術後や急性増悪患者に対応するための人工透析とともに、日ごろ地域の診療所に通院されている透析患者の腹部手術等に対応できる医療機関が現状では不足しているということを踏まえまして、新病院では人工透析に対応できる設備を有した病室を整備する方向で検討を行う考えです。ただ、慢性維持を目的とする透析や導入透析は民間医療機関で対応できており、それに加えて市民病院で行う必要はないと考えています。また、夜間、休日等の時間外の透析については、透析患者の皆さんは長期にわたる治療経過があり、夜間、休日のみの対応を行うことは安全な医療を提供する観点で困難性が伴うこと、あるいは現状の救急患者の受け入れ態勢に加えて透析に対応するための医師や専門スタッフを新たに確保することが困難なことから、実施はできないと判断しております。そうしたことから、今回の機能整備については、新病院整備実施計画に定めた基本的な枠組みの中で、基本設計の作業において対応可能であると考えております。
竹内 脩市長
病院の医療スタッフと開設者である市との間の信頼関係の確立について、お答えいたします。
市立枚方市民病院につきましては、独立した地方公営企業として、病院事業管理者のもとで医療スタッフも一体となって自主的に運営されることが基本であり、市としましては、適切な病院経営が可能になるよう市民病院を支えることが重要な任務であると考えております。ただ、新病院の建設、また新型インフルエンザへの対応、持続可能な救急医療体制の確立など、本市の健康・医療行政上の重要課題の解決に当たっては市民病院との連携が重要と考えておりますので、院長を初めとする市民病院の医療職とのコミュニケーションの機会を増やし、信頼関係を強めるよう努めているところであります。

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5.歴史文化を生かしたまちづくりについて
大塚 光央
歴史文化を生かしたまちづくりについてのうち、枚方宿地区について、お尋ねいたします。
京街道は、淀川の文禄堤の上に開かれた陸路であり、京都、大阪をつなぐ主要街道となっていたものです。この京街道の宿場町としてにぎわい、そして淀川の舟運の中継所として栄えてきたのが枚方宿でございます。これらの歴史文化と淀川や万年寺山の豊かな自然を生かしながらまちづくりを進めるため、これまで、まちづくり協議会への活動助成や歴史的な町家等の修景助成、また道路美装化を初めとする地区施設の整備などに取り組んでこられました。しかしながら、これらのまちづくりにかかわる事業の国や府の補助制度は、平成23年度で満了するということでございます。今後、枚方宿のまちづくりに対してどのように取り組んでいかれるのか、お尋ねいたします。また、助成先のまちづくり協議会が自立し持続していくためには、若い人たちの参画が必要であると考えています。今後の市の支援の在り方についても、あわせてお尋ねいたします。
   脇田 隆男都市整備部長
歴史文化を生かしたまちづくりについてのうち、枚方宿地区について、お答えいたします。
枚方宿地区におきましては、平成14年度から国の補助制度でございます街なみ環境整備事業を活用しながらまちづくりを進めており、今年度からは大阪府の石畳と淡い街灯まちづくり支援事業もあわせて活用し、歴史文化を生かした魅力あるまちづくりに取り組んでいるところでございます。これら補助や支援事業につきましては、いずれも平成23年度までとなっておりますので、それが一つの到達点と考えておりますが、長期的な視点で取り組む課題もございますことから、事業期間の延長等について、今後も国・府と協議してまいりたいと考えております。また、枚方宿地区まちづくり協議会の自立支援に関しましては、同協議会の独自基金の創設や、くらわんか五六市などの主催事業に取り組んでいただいており、さらに、若い世代の方々も含め、地元の皆様の積極的な参画と自主的な活動のより一層の展開を同協議会に働きかけてまいります。

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6.楠葉中之芝地区区画整理事業及び楠葉台場跡の保存活用について
大塚 光央
楠葉中之芝地区区画整理事業及び楠葉台場跡の保存活用について、お尋ねいたします。
私の家の前も、かつて京街道が通っておりました。幕末、政治の中心が京都に移り、京と大阪を結ぶ京街道を多くの人が往来するようになりましたが、将軍はもちろん、勝 海舟や新撰組の隊員、また長州・薩摩藩の藩士や坂本龍馬などの志士たちが京街道を通ったことと思います。鳥羽・伏見の戦いでは、楠葉台場は役に立たず、町楠葉は焼かれ、枚方宿では兵火を恐れ、家を逃げ出し、家を焼かれた人も多くあったと聞いております。幕末に築造された楠葉台場跡は、京街道を取り込み、関所の機能を果たしていたようですが、楠葉台場跡の歴史的な意義についてはどのように評価されているのでしょうか、お伺いいたします。また、この地域は、よく管理された美しい農地が広がっており、京阪本線橋本駅から至近距離にあり、周辺を住宅地などの市街地に囲まれた地域です。ここで、10年以上も前から、地元の方々が中心となり、土地区画整理事業の実施に向け、努力を続けてこられております。そこで、今後、この楠葉台場跡の保存と土地区画整理事業をどのように方向付けされていくのか、お尋ねいたします。
  岸 弘克教育委員会事務局社会教育部長
楠葉中之芝地区区画整理事業及び楠葉台場跡の保存活用について、お答えいたします。
まず、楠葉台場跡の意義につきましては、日本で唯一の河川台場跡で、台場の姿が現状でも確認でき、絵図や仕様帳など、台場が造られた過程を示す資料も残されております。また、台場の形態から、当時の外国から入ってきた新しいものに対する考え方がわかり、幕末という動乱の時代の社会情勢を知る大きな手がかりにもなります。幕末から近代という動乱の時代を今に伝える非常に重要な遺構であり、文化庁からも国史跡に値する遺跡として高い評価をいただいております。保存に向けた取り組みが必要と考えておりますが、楠葉中之芝2丁目では、楠葉台場跡を含む約9ヘクタールの区域において区画整理事業が予定されておりますので、この区画整理事業と楠葉台場跡の保存、活用の両立が課題となっております。本市といたしましては現在、楠葉台場跡について、報告書の作成に向け図面の整理等を進めておりますが、区画整理に向け地元の方々が長年にわたり努力されていることを踏まえ、区画整理事業と台場保存が両立できるよう、関係機関と協議を進めてまいりたいと考えております。

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7.住みよいまちづくりについて
大塚 光央
住みよいまちづくりについて、容器包装プラスチックの分別効果と資源化について、お尋ねいたします。
焼却ごみの半減を目標に、容器包装プラスチックの分別収集が昨年の2月から始まっております。プラスチック類はかさばっているものですが、分別することによって、いわゆる生ごみというものが大変少なくなったように思います。この容器包装プラスチックの分別により、ごみの収集量にどのような変化があったのか、またどのような効果があったのか、お尋ねいたします。
  西尾 和三理事兼環境事業部長
住みよいまちづくりについてのうち、容器包装プラスチックの分別効果と資源化について、お答えいたします。
平成20年2月から全市域で容器包装プラスチックの分別収集を開始し、平成20年度で約5,396トンを収集いたしました。この新たな分別により、一般ごみは、平成19年度と比較いたしますと、約6,137トン減少しており、容器包装プラスチック収集量以上に減少しています。さらに、平成9年度を基準年度とした焼却量減量化率は、平成19年度の22.5%から、平成20年度には28.6%に上がっています。このことにつきましては、ごみ減量の市民意識の高まりにより、発生抑制等がさらに進んだことが原因だと考えています。また、平成20年度に枚方市の事務事業に伴い排出された温室効果ガスの総量は、二酸化炭素換算で5万3,856トンです。枚方市役所CO2削減プランの基準年度であります平成17年度と比較しますと、1万2,385トンの削減になりますが、このうちプラスチックの分別による焼却量の減少分が1万334トンであり、約83%と大部分を占めています。このように、焼却ごみやCO2の削減により地球温暖化防止に効果があったと考えています。

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8.歩きたばこの制限キャンペーン効果について
大塚 光央
歩きたばこの制限キャンペーン効果について、お尋ねいたします。
昨年、条例化して歩きたばこを禁止されました。条例化される前から市の職員がキャンペーン活動をしているのをよく目にしてきましたが、この「やめてんか」の歌声が最近特に、耳当たりはよくないですけれども、耳にするようになってきました。この間のキャンペーンの効果をお尋ねいたします。また、今後の目指すところなどについても、お尋ねいたします。
  平井 清康環境保全部長
住みよいまちづくりについてのうち、歩きたばこの制限キャンペーン効果について、お答えいたします。
昨年度までは、市職員によりまして、市内各駅で朝夕の通勤時間帯に喫煙制限キャンペーンを実施してきました。昨年10月には路上喫煙の制限に関する条例を施行し、市内全域の公園、道路などの公共の場所における歩きたばこを禁止するとともに、12月からは枚方市駅及び楠葉駅周辺を立ち止まっての喫煙も禁止する路上喫煙禁止区域に指定し、禁煙指導を行っております。この条例施行後、歩きたばこなどをされている約4,500人の一人一人に対して条例の周知と啓発指導を行ってきました。これまで実施しております啓発キャンペーンや啓発指導の効果といたしましては、市役所の横のふれあい通りを例にとりますと、調査時間1時間15分の間の歩行者約1,800人のうち、キャンペーン実施前の平成19年5月では歩きたばこをしている人が82人であったものが、昨年2月から歩きたばこ自粛キャンペーンを行った結果、同年5月には36人に減少し、さらにことしの5月では1人に激減しております。なお、本年4月からは市職員による啓発活動のほか、緊急雇用創出基金事業を活用して臨時職員を雇用し、朝7時半から夜7時までの2交代で、朝夕の通勤時間帯は市内各駅を中心として活動するとともに、日中には市内各地域を巡回して歩きたばこの禁止やポイ捨てごみ防止のキャンペーン、清掃活動を行っております。今後も、引き続き市民、事業者に対する効果的なキャンペーン活動を実施していきたいと考えております。

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9.仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について
大塚 光央
仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について、お尋ねします。
その前に、小堀前副市長の無罪判決が確定したことについて、本当によかったと心からねぎらいたいと思います。同時に、一連の判決の中で第2清掃工場建設において談合が行われたことは事実認定されましたけれども、事件を巡るマスコミ報道の中で書き立てられたような発注方式の決定過程や事業の積算などにおいてゼネコンの利益のために不正な処理をした事実がないことがはっきりといたしました。当然のことではありますけれども、私自身も安堵しているところでございます。こうしたことは、昨年の2月25日に外部有識者による第2清掃工場建設工事に関する調査・談合防止対策委員会から提出された報告において既に明確にされてきたことでありますけれども、判決を受けて、改めて何が問題だったのかという検証と改善のための取り組みを具体化しなければならないと思っています。そこで、今回はさきの外部委員会からの指摘事項のうち、予算の枠組み設定から予定価格の決定過程に関する問題への対応策について、お尋ねいたします。市は、談合防止対策の構築に向けた取り組みとして、特殊な建築工事の積算について国・府等の支援や民間マネジメントコンサルティングの実績等の活用を調査、研究すること、あるいは事業部門と予算部門において技術的視点等に基づく協議を行い予算額を設定する手法の検討を示してこられましたが、これらの具体的状況について、お尋ねいたします。
  長沢 秀光総務部長
仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について、お答えいたします。
予算の計上に際しましては、現在、昨年度に創設いたしました公共施設部と技術的視点等に基づく協議を行うフレームを構築することで、予算部門と事業執行部門とにおいて、より緊密に調整して金額を設定するという方法で行っております。また、予定価格1億5,000万円以上で特殊な工法、技術等を必要とする工事につきましては、過去の同規模事業や他市事例等を比較、検証し、請負業者資格審査等委員会の議を経て入札方式等の発注条件を決定することにより、予算の枠内において適正な入札につなげていくシステムが構築されたところでございます。

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10.府道杉田口禁野線及び枚方茨木線の拡幅整備事業について
大塚 光央
まず、府道杉田口禁野線及び枚方茨木線の拡幅整備事業につきましては、地元の校区コミュニティ協議会に事業の説明をされたということですが、私も地元の人からいろいろ聞いております。説明会の際に、府道の拡幅工事と病院の建築工事が同じ時期になると、渋滞がますますひどくなるのではないかという意見があったと聞いております。また、新病院整備実施計画において市道の歩道整備も行う計画となっておりますが、同一の交差点で施工時期なども同じ時期のように思えました。この交差点の計画や工事範囲、あわせて建築工事の際の調整など、大阪府とはどのような協議をしておられるのか、お尋ねいたします。また、新病院建設とあわせて道路整備が行われた後、その北方向、御殿山方面へ残り150メートルくらいが歩道未整備区間となっております。同時に整備すればいいと思うのですが、見解をお尋ねいたします。
  戸野谷 伸夫公共施設部長
府道杉田口禁野線に関する2回目の御質問に、まず、新病院建設を担当しております公共施設部から、大阪府との協議状況などについて、お答えいたします。大阪府において府道杉田口禁野線の拡幅整備が進む中で、新病院整備事業がスタートいたしますことから、これまでも大阪府とは情報交換を行ってまいりました。大阪府では、現在、用地買収を進められているところでございまして、これから拡幅工事の具体的なスケジュールが明らかになってまいります。一方、新病院整備につきましては、目標スケジュールは定めておりますが、これから設計に入るところでございまして、設計が進む中で具体的な工事の進め方を決めてまいります。このような流れの中で、大阪府とはさらに情報交換を行い、調整を図ってまいりたいと考えております。また、新病院への車両のアプローチ道路となる市道渚中宮線につきましては、新病院整備実施計画におきまして病院に隣接する部分を拡幅する計画としておりますことから、国費の導入も視野に入れ、道路事業としての施行を検討しているところでございまして、府道との取り合いなどにつきましても大阪府と調整をしているところでございます。今後とも、府道杉田口禁野線や市道渚中宮線と新病院の整備が円滑に進められるよう、大阪府と連携を図ってまいります。なお、新病院隣接以北の区間の整備につきましては、病院事業の中で実施することは難しいというふうに考えております。
寺農 斉土木部長
安心、安全に暮らせる地域社会を築くことについての2回目の質問のうち、土木部に係る市道渚中宮線に関する御質問にお答えいたします。新病院建設予定地から北側約150メートルの市道渚中宮線における歩道整備については、その必要性は認識しております。その場所では、今現在、国において国家公務員宿舎の集約建て替え事業が進められています。その中で、そういった動向を把握し、国と歩道整備について協議してまいります。以上です。

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11.容器包装プラスチックの分別効果と資源化について
大塚 光央
次に、容器包装プラスチックの分別効果と資源化についてですが、市民の方は非常に手間をかけて分別されております。しかしながら、効果が表れていることを知っておられる方は、ほとんどおられないのではないかというふうに思うわけでございます。分別されたものがどのようにリサイクルされているのかわからないといった声をよく聞くことがございます。このような状態では、今後のごみ減量化の推進の足かせとなってくるのではないかと思っています。いま一層の適正な分別促進を図るには、市民の協力を得ることが第一条件で、そのためには、分別されたプラスチックがどう処理されて、どのような製品になっていくのかを知っていただくための工夫が必要ではないかと思います。何か方策を考えておられるのか、お尋ねいたします。
  西尾 和三理事兼環境事業部長
容器包装プラスチックの分別効果と資源化について、2回目の御質問にお答えいたします。容器包装プラスチックの分別・収集後についてでございますが、ペットボトルにつきましては、現在ほぼ100%、卵パック等にリサイクルしております。また、ペットボトル以外の容器包装プラスチックにつきましては、約半分を物流用パレットとして材料リサイクルし、残りにつきましては単純に焼却処理するのではなく、RPF、固形燃料としてリサイクルされています。これまで『広報ひらかた』や小学生を対象にした環境教育並びに北河内4市リサイクルプラザへの施設見学などを通じまして、リサイクルの状況説明や市民周知を行っています。今後とも、適正な分別、資源化を進めるために、市民の皆様方にリサイクルの状況をより一層御理解していただけるよう、啓発の方法や内容について工夫を加えてまいりたいと考えています。

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12.小堀前副市長の処遇について
大塚 光央
最後にもう1点、小堀前副市長の処遇について、質問と要望をさせていただきます。
一部の新聞に、小堀さんが復職を願って市に手紙を出した旨の記事が掲載されました。私も、先日の全員協議会で手紙の内容を聞かせていただきましたが、この手紙は、あくまでも市と市議会からの要請にこたえる形で小堀さんが突然の逮捕、勾留から起訴、公判、そして無罪が確定するまでの間のさまざまな思いを率直につづられたものであって、新聞報道にあるような、復職を目的として書かれたものではないと、私自身は受け止めています。この新聞報道では、復職を認める考えはないという竹内市長のコメントがあわせて掲載されています。もしこれが事実とすれば、何か非常に冷たい印象を受けてしまうわけですけれども、市長は新聞取材に対してどのように答えられたのか、真意をお聞きいたします。いずれにいたしましても、小堀前副市長にかけられたいわれなき嫌疑、名誉の毀損、そして無念の辞任については、私自身の痛みであり、悔しさであります。だからこそ、小堀さんの名誉を回復することは、何としても行わなければならない課題だと思っています。ただ、そのために、副市長への復職云々が御自身の気持ちと無関係なところでマスコミ報道されたり議論されたりすること自体が、いかがなものかと思っています。自らの思いや考えどころか、事実さえもねじ曲げられ、踏みにじられてきたのが、この2年間、小堀さんに強いられてきた現実であります。この傷は、私たちの想像を超える、とても深いものだと推察します。二度と御自身を不在にして状況が作られてしまうことがないことを切に願っているということを最後に申し上げ、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
  竹内 脩市長
小堀さんの手紙に関連します新聞報道の件について、お答えいたします。
新聞取材の内容でありますが、小堀さんの手紙を踏まえ、3人目の副市長を選任することについて、コメントがあればいただきたいということで取材にお見えになりました。それに対しまして、私の方からは、手紙のあるなし以前の問題として、副市長を3人にするかどうかということは行政課題が増大した場合に検討すべき問題であって、現在の本市の人口、財政規模、行政組織などを踏まえると、現状においては2人で十分であると考えている旨、お答えしたものであります。小堀さんに対する心情的な部分と、副市長を3人体制とするかどうかという問題とは切り離して考えなければならない別の問題であると考えております。この新聞記事にあるような、復職を認めないとかいうことは、一切言っておりません。なお、小堀さんが復職を願って手紙を書いたとか、私が復職を認める考えはないなどとコメントしたことなど、事実とニュアンスが異なる内容が新聞に掲載されましたことは、本市にとりましても、また小堀さんにとりましても大変遺憾なことであると、このように思っております。

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1.宗谷・穂谷連絡道路について
次に、宗谷・穂谷連絡道路につきましては、一応進めていただいているというふうに理解いたします。何度も言うようでございますけれども、三陽台自治会は、東部地区3区4自治会の中で一番先に反対決議を下ろしていただいた自治会でございます。この自治会が反対決議を下ろされたことをきっかけにして、他の自治会の方々も反対決議を下ろしていただいたという経過がありますので、清掃工場の実現化に大きく貢献していただいた自治会というふうに認識しております。当時の要望につきましては誠意を持って対応していただきたい、必ず実現させていただきたいと思っておりますので、このことは、特に強く要望させていただきます。大変難しい工事箇所だというふうな状況ですけれども、いろんな技術を結集されまして、早く実現されることを望んでおります。

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2.地球温暖化を防止について
あわせて、地球温暖化を防止するため、CO2の削減に向けた低炭素社会づくりは、焦点となっております大きな課題でございます。ごみの減量は、低炭素社会づくりに大きく貢献するものでございます。そのために市民の協力は不可欠で、家庭ごみ減量のためのスマートライフの普及、啓発を促進されておりますが、ごみの減量が低炭素社会づくりに貢献していることを実感としてわかるようなことを考えていただきたい、そのためにいろいろな工夫をしていただきたいと思っています。

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3.市民病院のいわゆる透析患者の要望
特に市民病院のいわゆる透析患者の要望でございますけれども、これにつきましては、本当に重篤な方もおられますし、また日常的な不安を抱えておられる方がほとんどでございます。これを一つでも解消していくために、今、市民病院事務局長の方から一応答弁をいただきましたけれども、ここを第一歩として、これから十分に話し合っていただきたいというふうに思っております。

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4.枚方宿地区のまちづくり
それから、枚方宿地区のまちづくりの件でございますけれども、これまで地元の皆さんとともに進めてこられたというふうに思います。まちづくりは人づくりですので、そういった面からも、今後、枚方市としてどのように取り組んでいくのか。特に枚方宿だけではございません。今、言われました楠葉中之芝の区画整理事業と文化財の跡地の問題につきましても、これも本当に難しい事業だというふうに思いますけれども、英知を振り絞って地域住民の方々の要望にこたえていく、また、貴重な文化財を残して保存し、後世に伝えていく、そういったことは極めて重要だというふうに思いますので、長い、将来的なことでございますけれども、英知を集めて、一丸となって取り組んでいただきたいというふうなことを要望しておきます。

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5.仮称第2清掃工場建設を巡る談合問題について
私も、もう既に何回かこの問題については質問をさせていただいております。今回が最後にしたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。談合事件に関しまして、この議会の中でも、100条委員会で調査をしないと小堀前副市長の名誉が回復しないかのような発言をされる方がおられます。私には、全く理解ができない発想でございます。まず、それを申し上げます。大阪地検特捜部が、小堀前副市長を有罪にしようとして、しゃにむに捜査、起訴をした。しかし、2年間に及ぶ裁判の結果、談合への共謀や不正な事務処理等の事実は認定されず、無罪が確定したのであります。また、市でも外部有識者による調査委員会が設置され、事務処理過程の検証結果も報告されています。これらの事実の重みは、きちんと受け止めるのが当然で、今なすべきは、今回の談合事件において行政にあらぬ疑いをかけられた根っこが何だったのかということを、議会の議論の在り方も含めて、大きな流れの中で省みることが必要ではないかというふうに思います。つまり、最初に大きな無理が作られ、その無理を埋めるために、また次の無理が重ねられてしまう、そして、それがあらぬ疑いのもとになってしまう、そういう構図にあったのではないかというふうに思っています。市は、今、御答弁いただいた対策に、そういった意味で取り組んでおられるわけでございます。再度、具体的に振り返りますと、外部委員会の報告にありますように、第2清掃工場建設工事の事業費の算出については、当時、工事の履行が可能で実績のある11社の見積もりを取った結果、最低価格が約135億円でした。しかし、近隣の城南衛生管理組合が発注した第2清掃工場と同規模の新長谷山清掃工場の予定価格が約98億円、落札価格は約58億円にとどまりました。この価格自体は、公正な競争の結果、出されたものでしょうから、当然、適切なものだと思っております。しかし、この価格がそのまま本市の第2清掃工場の適正な価格となるのかというと、やはりそうではないというふうに思っています。入札価格というのは、その時々のさまざまな状況や入札参加者の方針によって常に変化するものだということを理解しておかなければならないと思います。

大塚光央

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