平成22年度予算特別委員会(総務・文教関係) 3月16日


− 質問 −
 1.時間外勤務手当について
 2.男女共同参画推進事業について
 3.里山保全支援事業経費について
 4.楠葉台場跡保存整備について
 5.学力、学習状況調査について
− 要望 −
 1.時間外勤務手当について
 2.男女共同参画推進事業について
 3.里山保全支援事業経費について
 4.楠葉台場跡保存整備について
 5.学力、学習状況調査について

1.時間外勤務手当について

第2次構造改革アクションプランでは770人の人員削減を行うことで、既にその目標の半分以上が達成できていると思います。そのような状況の中、業務においては何かと説明責任や綿密な手続きを求められることが多くなってきています。5年前に同じ規模の事業、例えば建設工事や補修工事なども、同じ事を行っても当時以上の手間がかかり、職員数の減少、新規採用の先送りなどが若年層職員の負担増につながっている状況があります。予算が減って事業量が少なくなっているという背景もありますが、職員数の推移と時間外勤務時間数の推移、係長級以下の職員の減少のため、一人当たりの残業時間が増えてきていると思いますがどのような状況かお答えください

回答 淨内課長
職員一人当たりの時間外勤務時間数は、平成16年度実績分から増加に転じております。これは、主には選挙事務や災害発生時の緊急出動などの臨時的業務、あるいは多様化する市民ニーズへの対応などの影響があると考えております。時間外勤務縮減につきましてはワークライフバランスの推進や健康被害の防止といった観点からも重要であると認識しております。各職場において効率的な事務執行や事務量の適正配分に留意することはもちろんのこと、管理職が自ら率先してノー残業デーの徹底を行うなどメリハリのきいた事務執行体制を構築するための意識啓発、注意喚起を継続して行ってまいりたいと考えております。

2.男女共同参画推進事業について

@昨年9月の一般質問で野村議員は男女共生フロア「ウィル」の直営化を要望する質問をされました。その際の答弁で「拠点施設の充実は盛り込んでいると」答えられています。また、今年3月の野村議員の代表質問への答弁でも、市長は来年度から拠点施設の充実を図るとこを表明されました。そこで質問いたしますが、人件費で非常勤職員の報酬が予算化されています。この非常勤職員はどこに配置されているのですかお答ください。 A男女共生フロア「ウィル」の直営化について、どのようなことを検討されてたのか、直営化のきっかけとなったのはどのようなものであったのかお聞きします。 BDV被害者支援の取り組みを強化・充実させるためであるということですが、具体的にどのように強化充実させる予定かお聞きします

回答 藤原人権政策室課長答弁
@5人のうち2人はコンプライアンス推進課所管のセクハラ苦情対応委員です。3人については来年度からメセナひらかた会館3階の男女共生フロア・ウィルの直営化に伴い配置いたします男女共同参画推進支援員です。 A今年度、男女共同参画社会の形成に向けた拠点施設であるウィルがどうあるべきか検討して来ましたが、男女共同参画の取組み、特にDVの被害者支援の取組みにとって、関係機関や関係課との連携がより重要になってきていることがわかりました。このため、ウィルで行っている男女共生フロア運営事業・啓発事業・DV被害者支援対策事業の3事業を市直営にし人権政策室直轄にすることが必要であると考えたからです。 B具体的な取り組みの一つに、DV被害相談専用電話の開設を予定しています。新設の意義はDV被害者に対応できる相談窓口を明確にし、PRすることでDVについてどこに相談したらいいかわからないという状況を改善できること。また、ウィルの直営化により今までやってきたDVに関する情報提供や女性のための電話・面談相談に加えて、市職員がDV関係機関・関係課との連携のもと、関係課等への同行や連絡調整等、ウィル内に留まらずに完全かつ確実に具体的・直接的支援ができることです。このような対応や被害者支援に必要な関係機関や関係課との連携が今回の直営化により、より効果的にできるようになると考えています。

3.里山保全支援事業経費について

@里山保全支援経費として補助金100万円が計上されています。この補助金は里山保全活動を行っている団体に毎年補助されている経費であり、「枚方市東部地域里山保全基金」から支出されていると思います。この補助金は今までどのような団体にどれくらい補助されてきたか、活動団体は補助金をどのような費用に充てているのかをお伺いします。 A今までは活動団体の支援ということで基金を補助金として利用されてきましたが、道具などは一旦購入すると毎年必要なものではないと思います。この基金の目的は里山保全活動の支援として道具・資材等購入助成などがありますが、トイレ、駐車場等の活動拠点の整備に関することも含まれています。今後、この基金の利用についてどのようなお考えであるのかお聞かせください。

回答 恵阪里山振興課長答弁
@枚方市里山保全活動補助金は、平成19年度に枚方市里山保全活動補助金交付要綱を制定し、東部地域に残された貴重な里山を守ろうと活動を行っている団体に、枚方市東部地域里山保全基金を財源として支援を行っています。支援を行う対象経費としましては里山保全活動を行うに当たって最低限必要なものとして、道具、医薬品、資材、傷害保険、啓発活動の費用として1団体15万円を限度に交付を行っています。平成21年度は6団体からの申請があり、約60万円の交付を予定しております。 A補助金の必要性には、新たな道具の購入のほか道具類の補充、替刃などの購入、また土嚢・縄などの資材、傷害保険の加入など経常的に見込まれるものもあります。また、トイレにつきましては本年度保全活動の支援拡大として仮設トイレについても対象としました。なお、活動拠点などのハード面の整備につきましては里山保全活動の支援や普及・啓発に関する使途に比べて多額の費用が必要となります。今後、活動拠点の整備に関し、必要な個所や規模など最も実現可能な手法の検討を進めます。

4.楠葉台場跡保存整備について

@昨年私の質問で楠葉は中の芝地区区画整理事業と楠葉台場跡の保存活用について、区画整理事業と台場保存が両立できるよう関係機関と協議を進めると答弁をいただいておりますが、その後の進捗状況と今後の予定についてお答えください。 A次に枚方宿本陣跡調査についてお伺いします。予算書によりますと(仮称)枚方宿本陣跡公園整備工事費の予算が計上されております。平成9年宿場町枚方を考える会が発行された「枚方宿の今昔」によりますと、本陣は天皇・将軍や大名・幕府役人・外国人など身分の高いものが休憩するために設置されたもので、枚方宿には本陣・池尻善兵衛が中央の三矢村に間口約35m、奥行き約43m、屋敷地1571u、建坪約710u、門、玄関、上段の間を備えた立派な施設を持った本陣を建設したと書かれています。今回、文化財調査をされた三矢公園が本陣跡であるとされた根拠はなんだったんですか。今回の発掘調査によってどのようなとがわかったのかお聞かせください。 B枚方宿本陣跡調査に関連してもう1点お聞きします。この地域には昨年お亡くなりになった森繁久弥さんの生家があります。このあたりは地域の歴史が息づくような資源が多く残されています。枚方宿本陣跡あたりから万年寺山に上がれば御茶屋御殿跡展望広場と意賀美神社、そこからさらに上がれば大阪府指定の天然樹木であるむくの木を見上げながら田中家鋳物工場跡地に立つことができます。枚方小学校には今ではほとんど見受けられなくなった二宮尊徳の像が残されており、校歌には史跡伊加賀崎が歌われています。このような文化と歴史が残された地域の中で森繁さんが生まれ幼少の時代を過ごされました。地域で受け継がれてきた歴史、文化が名誉市民である森繁さんとともに広く市民に市民に触れ合えるような手ほどきをし、後世に伝えていく、まずはそのようなまちづくりを目指すべきではないでしょうか。広報ひらかた3月号で市長は「森繁さんの功績や人生を若い世代に語り伝えていくことを誓いました」と書かれています。市長の思いとして伝えていきたいということはよくわかりますが、語りだけであれば『世のとりざたも75日』というように日が経てば風化してしまいます。伝えていくなら何か残るもの、目印となるものが必要ではないでしょうか。森繁さんの生家の南側、田中邸のむくの木のふもとが高台で見晴らしのいいところであり、この場所を周辺にある歴史文化資源の利用と併せて、観光の人の道案内や休息場所としての機能を持たせた整備をすることが、市長の言う伝えていきたいという言葉につながるのではないでしょうか。このことについては複数の部署にまたがることでありますので、まちづくりを担当しておられる梅崎理事のお考えをお聞かせ願いたいと思います。

回答 稲田文化財課長答弁
@平成19・20年度と発掘調査で明らかになった台場の虎口や大堀の石積みなどを掲載、歴史地理学や文献史学で明らかになった成果をまとめました報告書を3月末に刊行します。本年7月の史跡指定申請に向けて、史跡範囲の確定を行い、史跡範囲の中の権利者の方々の同意を得てまいりたいと考えています。地元は区画整理事業に向けて区域境界の測量や道路線形や雨水排水計画等の事前の協議と並行して、本市環境影響評価条例に基づき手続きが進められており平成24年ころの区画整理組合設立許可及び事業認可予定というように聞き及んでいます。課題はいろいろありますが文化財としては国史跡に指定されるよう努力してまいりたいと考えております。 A本陣につきましては、本陣池尻家の史料が残されておりませんので不確定の要素が多いのですが、昭和7年7月の朝日新聞によると、明治天皇が枚方宿本陣池尻善兵衛方でお昼を召し上がったことがわかりまた本陣跡が元北河内群役所であることもわかったと報道されております。北河内郡役所は昭和21年7月に建設されたことがわかっております。今回調査しました蜜や公園は群役所の敷地に位置しておりますので本陣の意向を示す何らかの発見が期待されましたが、今回調査しました面積は500平方メートルで、本陣の敷地面積からしますと3分の1であります。現在の地表面から−1m〜3mまで掘り下げる間に4面の時代が異なる生活面を検出しておりますが本陣に直結するような遺構遺物は残念ながら発見されませんでした。公園の東、療育園側で南北方向に漆喰と延石で造られた溝が発見されましたが、敷地の境界溝と考えております。本陣の本体は現在の淀川左岸水防事務組合の辺りではないかと考えております。

回答 梅崎理事答弁
名誉市民森繁久弥さんの生誕の地として地域に残る歴史と文化を再認識し、それらを生かしたまちづくりを行うことは地域に生きる人々が共有するという意味においても重要なことであると考えます。枚方宿周辺地区においては街道整備や本陣跡周辺にふさわしい蜜や公園のリニューアル事業、また、万年寺山周道の整備などまちの魅力向上に取り組んでおります。さらに、文化観光の観点を持って、ゆっくり散策し憩うことのできる空間作りに配慮しながら市民の皆様が地域の歴史と文化に触れあう機会が増えるよう地域資源の活用を検討してまいります。

5.学力、学習状況調査について

文部科学省が学力学習状況調査の目的としているのは,全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し,教育施策の成果と課題を検証し,改善等に役立てるとされています。民主党政権下では22年度より全国悉皆調査を抽出にすることとなりましたが、本市では抽出調査対象とならなかった学校も希望利用し、採点等に係る費用を計上されています。なぜそのようにされるのかお聞かせください。

回答 児島教育指導課長答弁
本市では平成14年度から枚方市学力診断テストを実施し、形成19年度からは全国学力学習状況調査及び生活実態調査に参加して結果の分析・検証を行ってきました。その結果を受け枚方の子供たちの学力向上には「自ら進んで学ぼうとする意欲」を高めることがより重要と判断し、市内全小中学校にICT・パソコンを使った自学自習支援システムを配備するとともに学校図書費を増額配分するなど市の教育施策に反映してきました。各学校においては指導方法の改善に生かすとともに朝食を毎日食べることや読書習慣をつけるなど保護者や地域の皆様に協力をお願いしながら家庭での生活学習習慣の大切さを広めているところです。平成22年度につきましても引き続き本市の教育施策に反映させることを通して子供たちの学力向上を図ることが必要であると教育委員にご協議いただいたことを受けすべての小中学校が全国学力学習状況調査に参加いたします。

要望1.時間外勤務手当について

やはりどうしても職員一人当たりの時間外勤務は増えています。昨年から緊急経済対策として雇用の確保も行われていますが公共事業なども急激に増えている状況が見られ、道路補修課などは予算が倍増するなど国の施策で一方的に補助金や交付金が割り振られており、緊急雇用などで人材を注入する方法もありますがなかなか即戦力というようなものではなく、短期間の雇用であるため慣れたころに終わりというような例も多くみられます。人事担当課はそれぞれの事情をよく見て、限られた範囲の中で増やすところ、減らすところをきっちりと判断し、公平な業務量になるように対応していただきたいと要望しておきます。また、管理職が自ら率先してノー残業デーの徹底を行うということですので、人事課、職員課等がその先頭に立っていただくことを期待します。

要望2.男女共同参画推進事業について

「男は男らしく、女は女らしく」といった価値観は、個人的に持っていること自体を否定するものではありませんが、目指すべき男女共同参画社会の基本理念がどうあるべきかという議論においては、一人ひとりが様々な選択ができることを妨げる恐れがこのような価値観であると思います。2009年6月に改訂された内閣府男女共同参画局の男女協同社会の実現を目指してという資料では、警察庁の資料として夫から妻への犯罪の検挙状況が示されており、その内容で、妻を殺して検挙された夫の数は全国で126人、障害は1268人。つまり、三日に一人のペースで妻が夫に殺されている。1日に3.5人のペースで妻が夫から傷害罪で検挙される位の暴力を受けているというデータがあります。このように夫婦だけでなく親子間でも殺人事件や傷害事件が起きている現代の社会で、この価値観が問題の解決につながるとは到底思えません。ドメスティックバイオレンスなど女性に対する暴力や性別を理由とする人権侵害を許さないという決意のもと、知恵を出し合い、力を合わせて男女共同参画社会を目指していくことこそ大切なことです。また、貧困がクローズアップされ、経済的不安、雇用不安、老後への不安など様々な不安に振り回され、命さえ脅かされるいまだからこそ、憲法の「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という原点に立ち返り、男女共同参画社会という目指すべき社会像を掲げることが重要です。すべての市民の人権を尊重し、市民の誰をも排除せず、男女共同参画という視点から、見えにくい人権侵害に目を向けることで、あらゆる人権侵害を無くしていく、このような理念に基づく男女共同参画計画の策定に期待しています。

要望3.里山保全支援事業経費について

現在の基金の規模では不可能だと言う答弁でした。里山保全につきましては平成18年から10年間の期間で枚方市里山保全基本計画を作り、基金を利用しながら活動拠点の確保を検討するとなっております。拠点整備の検討を行って事業費が足りなければ複数年度で計画するとか、費用が足りないのであれば基金の積み増しを検討するとかの努力をしていただき実現していただくよう要望しておきます。

要望4.楠葉台場跡保存整備について

本陣の本体は今の三ツ矢公園でないという答弁でした。しかしながら仮称枚方宿本陣跡公園整備工事費の予算が計上されています。仮称といっても本陣跡と名が付く限り市民の誤解を招くと危惧しております。また、淀川左岸水防組合の中にある、明治天皇が大阪行幸の折に枚方宿本陣跡地においてご昼食をとられたという記念碑もこの公園に移設されようとしています。ますますここが本陣跡と誤解されてしまうと思われます。そのような誤解がない様整備につきましては十分に配慮していただきたいと要望しておきます。

要望5.学力、学習状況調査について

国の目的は教育施策の成果と課題の検証であるので悉皆ではなく抽出と方針転換されました。また、本市でも以前から結果を次の競争の作戦としない。弱いところの補強方法の検討としたいなど言われてきたと思います。それでは国の方針どうり抽出で十分ではないでしょうか。学校間や自治体間の比較をするための材料、勝ち負けを競うようなものにならないようにしていただきたいと考えています。さる12日に中学校の卒業式に出席させていただきました。当日の卒業生の代表の言葉で、力強く「友達は競争相手ではない・・・・・」、また、涙ぐみながら「一人はみんなのために。みんなは一人のために・・・・」と訴えられていたことに感動しました。私は学力保障という言葉の考え方は「一人ひとりの子供はしっかりとした学力を持って船出していく権利を有しているが、いろいろな環境の中でそのようになっていない子供たちがいて、そういう子供たちに力をつけるその責任が社会にある」ということだと思っています。いたずらに競争心をあおるのではなく、一人ひとりがしっかりとした学力を身につけることができる教育をお願いします

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