平成24年3月議会


 1.超高齢化社会にどう対応するのか
 

1.超高齢化社会にどう対応するのか

私は昭和23年、1948年の生まれで、いわゆる「団塊の世代」です。 個人的にも、また同世代の友人たちも、ここ数年の間に、親の世代の肉親を数多く看取りました。そして、最近では、身の回りの同世代の友人・知人が亡くなるという経験も増えてきました。あと10年もたてば、私も後期高齢者になります。 本市の人口推計によると、平成33年、2021年における本市の高齢者人口は約11万2千人で、高齢化率は27.6%になるそうです。そして、75歳以上の後期高齢者が65歳以上の高齢者人口に占める割合が、50.4%と半分を超えるのです。 75歳以上の後期高齢者が増えると、どういう事態をもたらすかは明白です。まず、運動機能が弱った人が増えます。介護の必要な人も増えます。病気の人も増えます。そして、亡くなる人が増えるのです。この予測は、確実です。 本市では、こうした未来に備えて、どれだけの準備ができていて、何が問題として残っているのでしょうか。 住まいは? 介護は? 医療は? 看取りは? 不安や、課題は、山ほどあると思います。本市においても、83歳の妻が、20年間、介護していた84歳の夫を刺殺して逮捕されるという、いたたまれない事件が発生しました。 現状を分析し、将来を予測し、対応策を考え、行政だけではどうしようもないことがあるのなら市民自身が果たすべき役割も明らかにして率直に議論し、方向性を見出して、具体化する―――こうしたことを着実に積み重ねていくことこそが「市政運営」の根幹であると思います。

大塚光央

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